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ひところ(昭和の初期)お祭りの日には約三万人もの参拝者があったというお春地蔵尊
お春地蔵尊縁起

 宝暦年間に常円寺6世月泉禅師により建立された地蔵尊で、芝居や物語の伝承とともに広く信仰を集めています。
 昔、山口平内屋敷(現在の上山口)に「お春」という美しい娘がいて山ひとつ越えた宮の脇(現在の「小鳥の森」付近)の長者へと嫁ぎました。しかし病弱であったお春は思うように仕事ができず姑(しゅうとめ)につらく当たられ、ある日ムギをつく折に姑にキネでなぐり殺され、近くの沼(小鳥の森入り口付近)に捨てられました。すると、沼からは毎夜キネの音が聞こえてきて姑は自分の犯した罪を悔い、月泉さまに救いを求めました。そして、お春の姿を模した地蔵さまを建立し、地域の人々に尽くすことで罪滅ぼしをしたといいます。その後、身体堅固・家内平安を願う信者たちで、祭礼には万を越す参拝者の列が続いたそうです。
 現在も4月の第2日曜日に例大祭が行われています。
地蔵尊の建立
 地蔵尊建立開眼(くよう)の日のことがいい伝えられております。
 お春に同情していた村人や近郷の人々は、「お春さんがお地蔵さんにならしゃった」と数千人の人出で三KMほどの沿道には新菰が敷かれ、その上を地蔵をかついで運ぶ。その後ろには禅師によって助命された姑が、白衣に洒水(キヨメノミズ)を捧げて従え 懺悔(つみをくいあらためる)の行をしたとのことです。
■信心の隆盛とご利益
 その後いく星霜 だれというとなく、お春さんは病気がもとで哀れなめにあったので、体の弱い人を助ける仏様だといわれ、人々は家庭の平和、子孫繁栄心願成就(ねがいごとがかなう)を祈ってお参りがたえません。ひところは 物語が芝居となって人気を集め祭礼、縁日には中村街道は人の列が長々と続いたものでした。人々の間にはつぎのようなご利益がさずかるとして、多くの奇跡が伝えられています。
一、 身体堅固
 家族の病気の全快を祈り御札やお守りを枕もとに置くひとも多いようです。
二、 疣(いぼ)取りとくにふ疣を取るのに奇妙な霊験がありお地蔵さんの回りを三遍回りそのつど疣をこすれば、きれいに疣がとれるようになるのが不思議だといいます。その頃は「ガンに効く」という評判もあります。
三、 家内安全
 お姑さんと嫁さんが、これからも仲良くやって行けますようにと、連れ立ってお参りしたり 別れて暮らしている家族の無事を祈る人が多いのです。
四、 女人安産
 玉のような子をとお地蔵さんの足元の石をいただき安産のお礼に小さな枕を添えてお返しする人があります。
五、 商売繁盛
 お春さんの実家は今もって栄え姑の家は跡形もなく無くなりました。お春地蔵尊のお守りをする常円寺には、永平石禅禅師の筆による大黒天の画と額がかかげられ 家内繁栄が祈祷されています
六、 交通安全
 当節の交通事故の流行で安全祈願のために、お守りを用いる人が多いのですが、お春地蔵尊のお守りをもって怪我をしたと言う人は未だきいたことがありません。ふしぎです。
七、 心願成就
 願いをかけていろいろな悩みごと誓い等をもって縁日ごと 三日 七日 二十一日間のおまいりをする方もおられ、おかげさまでというお礼の言葉をよく聞かれます。
地蔵堂   地蔵尊内仏  
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